マンション管理組合発電所とは

設立のきっかけ

この会のできる発端になった、川崎市宮前区にあるトーカンマンション宮前平の管理組合は、  2013年, マンション屋上に太陽光発電を設置しました。きっかけは、3.11の東北の震災です。いずれやってくる首都直下型地震に備えて 非常用電源を確保しなければならないと思ったからです。

 

しかし、実際に太陽光発電を設置してゆく過程で、当初の目的の非常用電源の確保だけでなく、複数の家族が住んでいる住宅であり、社会の最小単位のコミュニティーでもあるマンションについて、多くの改善するべきことがあることにも気づかされました。

 

マンション管理組合同士が情報を交換し、共有し、助け合って成長しあえたらと思い、この会を作りました。

活動方法

マンション屋上に太陽光発電の設置を成功させるには、大きく分けて3つの要素をクリアしなければなりません。太陽光発電の各種情報を得なければならない事、設置費用を捻出しなければならないこと、マンション組合員の同意を得なければならない事です。以上を活動の「3本柱」としました。

3本の柱

活動の「3本の柱」の実行は、主に勉強会(懇親会)で行います。トーカンマンション宮前平の管理組合の経験を共有したり、新情報の習得・共有をしたりします。また、必要に応じて他施設を見学等にも行きます。勉強会の細かな内容については、見学会・勉強会 をご覧ください

 

 

太陽光発電に関する情報収集

マンション管理費の合理化

マンションのコミュニティー作り

役員紹介

発起人代表 吉岡正子(映像作家)

私の持論である エネルギーの産直化をそのまま体現した トーカンマンション宮前平管理組合の太陽光発電の建設に共感し、動画を製作しました。

 

トーカンマンション宮前平の管理組合理事長と副理事長のその行動力にとても感動し 私も共にその普及活動をすることを決意しました。私たちの活動に共感し参加する管理組合および組合員をお待ちしています。

発起人 秋里孝寿(トーカンマンション宮前平管理組合理事長)

私は2008年修繕委員会を設立。動機は過去修繕計画ごとに修繕費を値上げしても猶、管理会社提出による長期修繕計画が将来にわたって、ずうっと不足するとゆう状態でした。2年間独力で長期修繕計画を・管理規約を作る努力をしました。セミナーに出席して知識の習得、他のマンションの清掃員として実態の経験を積みました。

 

2009年9月 理事長に就任。まず管理費の見直し。自分たちでできることは協力して,(helpよりsolve)自己責任・自己解決を目指しました。長期修繕計画を自分たち・住人主体の重要順位で作りました。(国土交通省案を基本にLCC案を作りました)

2011年3月 東日本大震災でエレベーターが途中で止まりました。給湯管(専有部)の接合部より漏水、また原発事故による計画停電を経て、修繕計画を変更し今後修繕計画に耐震性、省エネルギー、バリアフリーを重点項目として入れることにしました。

 

2012年7月エレベーター更新工事。従来のエレベーター(M電気)をあきらめ、技術力があって、小さな企業に管理組合が直接発注、それで200万の資金ができたので共有部の廊下・玄関前の蛍光灯をLED化しました。

 

2013年5月 専有部の給水管・給湯管更新工事。耐震で有効なポリブデン管を使用して1軒を1日で工事すること、また1軒当たり工事費用40万ですることで管理組合から一般公募しました。

 

2013年9月 屋上への太陽光発電。東電に3月申請。通産省ID取得後単価@42円で20年間売電契約。工事開始、年間約60万円が管理組合に収入。

2017年 屋上防水・外壁塗装等大規模修繕工事(計画)

2018年 第2期屋上への太陽光発電工事(計画)

蓄電池を導入して共有部電灯に電気を供給する、共有部電気代約80万円を0にする目標を目指す。

発起人 竹内 茂(トーカンマンション宮前平管理組合副理事長)

3.11東北大震災が起きるまで、エネルギーは原子力と、何ひとつ疑問を持たず生活をしてきました。ところが原子炉が次つぎと爆発するのを見てこれは大変なことになったと初めて気が付きました。
その後、私の住んでいるいるマンションで太陽光発電の話が持ち上がり、特に秋里理事長が熱心になり,3年がかりで設置することができました。私も副理事長として何か協力と思い、発電・売電状態をいつでも見れるモニターを付けることにしました。

今回の設置で実感したことを書きます。
1.マンション住民の同意を得ることの大変さ
ほぼ理事長が対応したのですが、忍耐強く説明することに尽きると感じました。

2.設備費用を捻出することの大変さ
従来から色々な弊害があり、かなりの部分を管理組合側でやるようにしました。
この体制により、かなりの無駄を省き太陽光の資金を作るこができました。

3.元を取るのが大変 (売電単価42円で約10年はかかる)
色々な計算をし、10年前後はかかると予定をしていたのですが、
償却を短縮するのは、中々良い案が見つかりません。

今後について
今は買取価格もかなり下がりました。
やはり「元を取るのが大変」を克服しなければ、太陽光発電の設置あるいは
広めるのは、難しいと感じています。

でもここで諦めては、未来がありません。
経済性を持ちながら、憂慮を少なくし、進めていくのにはどうしたら良いのか
日々考えています。そして方法を見つけださなければなりません。

青空を少しでも多く。
世界の環境に貢献したいと思っています。